No.002美容・若返り系

GHK-Cu(銅ペプチド)GHK-Cu

加齢とともに減る"若返りの銅ペプチド"。化粧品と注射ではまったく別の話

エビデンスの最高段階in vitro・動物・小規模ヒト(外用)。注射での質の高いヒト試験はなし
米国の状況化粧品成分として流通。注射用医薬品としては未承認
日本の状況化粧品成分として国内流通あり。注射用は未承認
既知のリスク外用での刺激。注射での安全性は未確立
GHK-Cu(銅ペプチド)

GHK-Cu とは

GHK-Cu は、グリシン・ヒスチジン・リジンの3つのアミノ酸がつながったトリペプチド(GHK)に銅イオンが結合したものです。1973年にヒトの血漿から発見されました。

よく引用されるのが血漿中の GHK 濃度が20代をピークに加齢とともに大きく減少するという報告で、これが海外で「若返り成分」として注目される根拠になっています。

研究されていること

  • 皮膚:コラーゲン産生や細胞外マトリクスの再構築への関与(主に in vitro・動物)
  • 創傷治癒:動物モデルでの治癒促進
  • 育毛:毛包への作用(小規模研究)

ヒトでのデータの多くは**外用(塗る)**での小規模試験です。注射での質の高いヒト試験は存在しません。

「塗る」と「打つ」は別物

GHK-Cu は化粧品成分として日本でも流通しており、デパートコスメの成分表で「銅ペプチド」として見つかることがあります。一方、海外で話題になっている注射での使用は未承認の領域で、規制上まったく別の扱いです。同じ成分名でも、剤形によって法的な位置づけと安全性の根拠が異なります。

分かっていないこと

  • 注射での有効性・安全性
  • 化粧品に配合される濃度で、研究と同じ効果が得られるか(市販品の濃度は論文と桁が異なることが多い)

一次情報

  • Pickart L, Margolina A. Int J Mol Sci. 2018;19(7):1987.(レビュー)
本記事は研究・教育目的の情報提供です。特定の製品の使用を推奨・承認するものではなく、医学的助言ではありません。日本で未承認の医薬品は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。最終更新:Fri Aug 21 2026 07:00:00 GMT+0700 (Indochina Time)