用語集

記事の中の点線がついた言葉は、ここに飛びます。むずかしい言い方は使わず、一言で。
全 82 語。探している言葉があれば、下の欄に打ち込んでください。

まずこれだけ

ペプチドアミノ酸が2〜50個ほどつながった分子の総称。体の中では「細胞への短い命令文」として働く。インスリンやGLP-1もペプチド。→アミノ酸タンパク質とペプチドの部品。20種類ある「文字」。→タンパク質アミノ酸が数百個以上つながった大きな分子。数個〜数十個ならペプチドと呼ぶ。境目に厳密な決まりはない。→ホルモン体の中で作られ、血に乗って別の場所に指示を届ける物質。「役割」による分類なので、形がペプチドのホルモンもある(インスリンなど)。→受容体細胞の表面にある「鍵穴」。ホルモンやペプチドという「鍵」がはまると、細胞が動き出す。→作動薬鍵穴(受容体)にはまって細胞のスイッチを「入れる」薬。アゴニストとも言う。→受容体作動薬細胞の鍵穴(受容体)にはまってスイッチを入れる薬のこと。「アゴニスト」とも言う。→アナログ元の分子を少しだけ作り替えた「そっくりさん」。分解されにくくしたり、効きを強めたりする目的で作られる。→フラグメント大きな分子の一部分だけを取り出したもの。AOD-9604 は成長ホルモンのフラグメント。→ペプチド医薬品ペプチドを有効成分とする、国に承認された薬。インスリンやGLP-1系がこれにあたる。→作用機序その物質が体の中で「どういう仕組みで効くのか」という説明。仕組みが分かることと、効くことは別。→コラーゲン皮膚・腱・骨の主成分のタンパク質。加齢で減り、ハリやたるみに直結する。→ナトリウム利尿ペプチド心臓から出て、余分な水分と塩分を尿として出させるペプチドホルモン。心不全の薬にもなっている。→

痩せ薬まわり

エビデンスの段階

エビデンスその主張を支える科学的な証拠。試験管→動物→少人数→大規模試験と、段階によって重みがまったく違う。→エビデンスの段階試験管 → 動物 → 少人数 → 大規模試験、という証拠の積み上がり方。同じ「報告あり」でも、どの段階かで重みがまるで違う。→in vitro試験管や培養皿の中での実験。生きた体の中(in vivo)ではないので、ヒトで同じことが起きる保証はない。→動物実験マウスやラットなどでの実験。有望でもヒトで消える成分は非常に多い。→前臨床ヒトに使う前の段階。試験管や動物での実験を指す。ここで有望でもヒトで消える成分は非常に多い。→第I相少人数で「安全に使えるか」だけを見る、最初の段階の治験。効果を確かめる段階ではない。→第II相試験数十〜数百人で効果と適切な量を探る治験。ここで良い結果が出ても、まだ承認には遠い。→第III相試験承認前の最終段階の治験。数百〜数千人規模で効果と安全性を確かめる。ここを通ると承認申請できる。→プラセボ有効成分の入っていない偽の薬。効果を比べる基準として使う。→プラセボ対照本物の薬と偽薬を比べる試験の形。「効いた気がする」を差し引いて、本当の効果を測るために要る。→無作為化参加者をくじ引きで振り分けること。振り分けに人の意図が入らないので、結果の偏りを防げる。→二重盲検参加者も医師も、どちらが本物か知らされない試験。思い込みが結果を歪めるのを防ぐ。→交差試験同じ人が期間をずらして本物と偽薬の両方を使う試験。少ない人数でも比較しやすい。→オープンラベル誰が何を使っているか全員に分かっている試験。手軽だが、思い込みの影響を受けやすい。→主要評価項目その試験が「これで成功と判定する」とあらかじめ決めた一番大事な指標。ここを外すと、他が良くても失敗とされる。→中間評価項目本当に知りたいこと(寿命・発症率など)の代わりに、先に測れる指標。改善しても、最終的な効果が出るとは限らない。→トップライン治験の結果のうち、企業が速報として先に出す要点だけの数字。詳しい条件は論文が出るまで分からない。→査読論文が専門誌に載る前に、別の研究者が内容をチェックする仕組み。企業の発表だけの数字は、まだこれを通っていない。→一次情報論文・添付文書・規制当局の発表など、大元の資料そのもの。まとめ記事やSNSは二次・三次情報。→二次情報一次情報を誰かが要約・解説したもの。要約の途中で数字や条件が抜け落ちることがある。→

承認と法律

未承認その国で医薬品として承認されていない状態。日本で未承認の薬は、健康被害が出ても救済制度の対象外。→適応その薬を「この病気に使ってよい」と国が認めた範囲のこと。同じ薬でも国ごとに適応は違う。→適応外使用承認された薬を、承認された目的以外で使うこと。医師の裁量で可能だが、救済制度の対象外になりうる。→迅速承認中間評価項目をもとに、先に販売を認める米国の制度。あとから検証試験で本当の効果を確かめる条件が付く。→添付文書薬に付いている公式の説明書。効能・用法・副作用・禁忌が書かれた、一次情報の代表格。→FDA米国食品医薬品局。アメリカで薬を承認する役所。→PMDA医薬品医療機器総合機構。日本で薬の審査をする機関。→厚生労働省日本で薬事行政を担当する省庁。個人輸入の注意喚起などを出す。→薬機法日本で医薬品や化粧品のルールを定めた法律。未承認薬の販売・広告を禁じているのもこの法律。→薬監証明医薬品を業務として輸入するときに必要な、厚生局の確認済み証明。個人の自己使用の範囲では原則不要。→医薬品副作用被害救済制度承認薬を正しく使って健康被害が出たときに国が給付する制度。未承認薬・個人輸入・適応外は対象外になりうる。→個人輸入自分で使う分だけ海外から薬を取り寄せること。制度上は可能だが全部自己責任で、転売・譲渡は違法。→FAERSFDAの有害事象報告システム。誰でも報告でき、因果関係が確認されたものではない点に注意が要る。→

調剤と規制(米国)

品質と安全

体の中の仕組み

半減期薬の血中濃度が半分になるまでの時間。長いほど効き目が続き、投与間隔が伸びる。→バイオアベイラビリティ飲んだり打ったりした薬のうち、実際に血液に届く割合。ペプチドは胃で分解されるため、飲み薬にしにくい。→皮下注皮膚のすぐ下の脂肪層に注射する方法。GLP-1系の週1注射はこの方法。→点鼻鼻の粘膜から吸収させる投与方法。注射せずに脳の近くへ届けたい薬で使われる。→テロメア染色体の端にある保護キャップ。細胞分裂のたびに短くなり、老化の指標とされる。→テロメラーゼ染色体の端(テロメア)を伸ばす酵素。老化研究で注目されるが、がん細胞でも活発という別の顔がある。→ミトコンドリア細胞の中の発電所。エネルギー(ATP)を作る。老化や疲労と深く関係する。→カルジオリピンミトコンドリアの内膜にある特殊な脂質。ここが傷むとエネルギー生産が落ちる。SS-31 が結合する相手。→AMPKエネルギーが足りないときに働く、細胞内のスイッチ役の酵素。運動や絶食でも活性化する。→BDNF脳由来神経栄養因子。神経細胞の成長や維持を助けるタンパク質。→IGF-1成長ホルモンの指令を受けて肝臓などから出る、成長を促す因子。WADAの禁止物質でもある。→GHRH成長ホルモンを「出せ」と指示するホルモン。セルモレリンやテサモレリンはこの類似物。→GHRP成長ホルモンの分泌を促すペプチド群。GHRP-2、GHRP-6 など。WADAの禁止対象。→成長ホルモン下垂体から出るホルモン。筋肉・骨・代謝に関わり、加齢で減る。GHとも。→視床下部脳の奥にあるホルモンの司令塔。性ホルモンや食欲の指令を出す。→リポジストロフィー体の脂肪のつき方が異常に偏る状態。HIV治療に伴うものにテサモレリンが使われる。→HSDD性的欲求低下障害。性的な欲求が持続的に低下し、本人が苦痛を感じている状態を指す診断名。→休止期脱毛急な減量やストレスの数か月後にまとめて髪が抜ける現象。多くは一時的。→