ノボの次世代候補カグリセマ、マンジャロとの直接対決で敗北 2026年Q2決算でノボが通期予想を上方修正するも減速鮮明
ノボノルディスクの2026年第2四半期決算で、開発中のカグリセマが2型糖尿病の直接比較試験でイーライリリーのチルゼパチドに血糖コントロールで劣る結果に。経口ウゴービの売上も市場予想未達で、株価は一時6%下落した。

イーライリリーとノボノルディスクが2026年8月5日に発表した第2四半期決算で、両社の明暗がくっきり分かれた。ノボが開発中のカグリセマ(セマグルチドとカグリリンチドの合剤)は、2型糖尿病を対象とした直接比較試験でイーライリリーのチルゼパチドに血糖コントロールの面で劣る結果となった。
リリーの同四半期の売上高は前年比48%増の約230億ドルで、市場予想の206億ドルを上回った。チルゼパチド(マンジャロ/ゼップバウンド)は「世界で最も売れている薬」としての地位を牽引し、リリーは通期売上ガイダンスを850億〜870億ドルへ上方修正した。経口フォーンダヨの単体売上は9,800万ドルで、市場予想の1億400万ドルにわずかに届かなかった。
一方のノボノルディスクは、カグリセマの直接比較試験での敗北に加え、経口ウゴービの売上が32億デンマーククローネ(約4億9,400万ドル)と市場予想の36億クローネに届かなかった。決算発表を受けて株価は一時6%下落し、その後一部を回復した。ノボは通期売上ガイダンスを「横ばい〜6%減」に上方修正したが、これは従来の「4〜12%減」からの改善にとどまり、依然として減速局面にあることに変わりはない。
カグリセマはGLP-1受容体作動薬(セマグルチド)とアミリン受容体作動薬(カグリリンチド)を組み合わせた次世代候補で、米国では2025年12月にFDAへ新薬承認申請(NDA)が提出済み。今回の直接比較試験の結果は、承認の可否そのものを左右するものではないが、承認後の市場での競争力に影響しうる材料として受け止められている。
日本ではカグリセマ・カグリリンチドともに未承認で、公表されている申請予定も現時点では確認できていない。
出典
- BioPharma Dive「Lilly climbs, Novo falls as obesity drug battle intensifies」2026年8月5日
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