体重が10kg減ると、顔の脂肪はだいたい7%減る。という式が出てきた
オゼンピックフェイスと呼ばれる顔の変化について、Vanderbilt大学が体重減少量から顔の脂肪減少量を予測する式を発表した。20人規模の小さな研究だが、感覚で語られてきた現象に数字がついた。
出典:Otolaryngology–Head and Neck Surgery
米Vanderbilt大学の研究チームが、[GLP-1系薬](/peptides/semaglutide/)で体重が減った患者のCT・MRI画像を分析し、顔の脂肪減少量を体重減少量から予測する式を出した(本稿でPMID 40407186と一次確認)。
体重**10kg減少あたり、中顔面(頬まわり)の脂肪量が約7%減る**という関係が示された。
ただし患者20人・単一施設の小規模な後ろ向き研究であり、感覚的に語られてきた「オゼンピックフェイス」に初めて数字の目安がついた段階だと理解するのが正確です。
急激に痩せると顔がこけて老けて見える「オゼンピックフェイス」という現象について、体重の減り方から顔の脂肪の減り方をある程度予測できる、とする研究が報告されました。
何が分かったのか
米Vanderbilt大学の顔面形成外科チームが医学誌『Otolaryngology–Head and Neck Surgery』(2025年8月号)に発表した研究(本稿でNCBI E-utilities経由にPMID 40407186と一次確認)は、単一施設で2017〜2024年に撮影されたCT・MRI画像を後ろ向きに分析したものです。
対象は患者20人。平均11.0kgの体重減少に対して、中顔面(頬からこめかみにかけて)の総脂肪量は中央値で9.0%減少していました。内訳は皮膚に近い表層脂肪が11.0%減、より奥にある深部脂肪が7.0%減で、深部脂肪は個人差が非常に大きかったと報告されています。
線形回帰分析では、体重が10kg減るごとに顔の脂肪量が約7%減るという関係式が算出されました。
なぜこの数字が注目に値するのか
「痩せると顔がこける」という現象自体は、この記事で紹介したように以前から広く語られてきました。ただし、その多くは印象や個別の症例に基づくもので、「どれくらいの体重減少で、どれくらい顔がこけるのか」を数字で示した研究はほとんどありませんでした。今回の研究は、その関係を画像データから数式に落とし込んだ点が新しい部分です。
ヤバい点は?
- 患者20人・単一施設の後ろ向き研究です。この規模の研究から出た式を、すべての人に当てはめることはできません
- 対象患者がGLP-1系薬を使用していたかどうかなど、減量の手段は本稿の確認範囲では特定できていません。あくまで「体重減少と顔の脂肪量の関係」を扱った研究です
- 深部脂肪の減少幅は個人差が非常に大きいと明記されており、式通りに顔がこけるとは限りません
- 顔の変化への対処(フィラー、脂肪注入等)は美容医療の範囲であり、本稿はいずれの施術も推奨するものではありません
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出典
- Sharma RK, et al. “Radiographic Midfacial Volume Changes in Patients on GLP-1 Agonists.” Otolaryngology–Head and Neck Surgery. 2025 Aug;173(2):360-366(本稿でNCBI E-utilities経由に一次確認、PMID 40407186)