速報2026-09-28

未承認の減量薬12,000回分を押収、逮捕2人――英国の薬事当局が「過去最大」の摘発

英国医薬品庁(MHRA)が2026年5月28日、ノーサンプトンシャー州の施設で未承認のレタトルチド・チルゼパチドを含む約12,000回分を押収し、29歳の男性2人を逮捕したと公式発表した。担当者は「規制に、選ぶ余地はない」と述べている。

出典:GOV.UK(英国医薬品庁 MHRA)

英国医薬品庁(MHRA)が2026年5月28日、ノーサンプトンシャー州の施設を摘発し、未承認の減量薬を約12,000回分押収したと公式発表した。

押収されたのはレタトルチド・チルゼパチドを含む医薬品と大量の梱包資材、原薬とみられる物質。29歳の男性2人が逮捕された。

英国の薬事当局が、未承認の減量薬を大量に押収し、製造拠点とみられる施設を摘発したことがわかりました。

何が起きたのか

MHRA(英国医薬品庁)の公式発表によれば、2026年5月28日、ノーサンプトンシャー州の施設に立ち入り、未承認のレタトルチド・チルゼパチドを含む医薬品約12,000回分を押収しました。あわせて大量の梱包資材と、製造に使われたとみられる原薬も押収したとしています。この摘発で29歳の男性2人が逮捕されました。

MHRA担当者のAndy Morling氏は発表の中で「医薬品規制は裁量的ではない。人々を保護するために存在する」と述べています。GOV.UKの発表タイトルには「MHRA史上最大の未承認減量薬押収」という表現が使われており、当局として異例の規模だったことをうかがわせます。

レタトルチドは海外でも第III相治験の段階にある未承認の成分で、チルゼパチドはマンジャロ・ゼップバウンドとして承認済みの成分ですが、正規のメーカー経由でない製品はいずれも品質や中身の保証がありません。

追記(2026-09-29):1件ではなく、8か月で3回続いた摘発だった

公開当初、本稿は業界メディアが報じる”Operation Dunlin”(2025年10月・完了品2,000本超という数字)との関係を「誤報か別事件か確認できない」としていました。その後、GOV.UKの過去のプレスリリースを遡って確認した結果、これは誤報ではなく、8か月間に3回続いた別々の摘発だったことがわかりました。

  • 2025年10月24日発表:ノーサンプトンの倉庫を摘発(英国初の違法製造拠点と説明)。空の注射ペン数万本、未使用のレタトルチド・チルゼパチド入りペン2,000本超、現金約2万ポンドを押収
  • 2026年2月25日発表:リンカンシャー州とノッティンガムシャー州の2か所を摘発(「2番目の製造拠点」と明記)。約2,000回分の未承認医薬品と製造設備を押収
  • 2026年5月28日発表:本稿の主題であるノーサンプトンシャー州の邸宅摘発。約12,000回分を押収、29歳男性2人を逮捕

3件とも、GOV.UKの発表文で「過去最大」「MHRA史上最大」に類する表現が使われています。つまり、摘発するたびに規模の記録を更新し続けている状態そのものが、この一連の取り締まりの実態です。

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本記事は海外の一次情報を日本語で要約した速報です。医学的助言ではありません。執筆:ペプチ堂管理人