速報2026-10-15

産後6ヶ月以内にGLP-1薬を始める母親、7年で0.08%→1.9%の24倍に

USC Schaeffer Center(JAMA、2026年10月1日発表)の調査。民間保険データ約100万件の出産を分析した結果、産後6ヶ月以内にGLP-1薬を開始した母親の割合が2018年上半期の0.08%から2025年第1四半期は1.9%まで増加した。診断群別の内訳を一次資料で確認。

出典:USC Schaeffer Center for Health Policy & Economics/JAMA(2026年10月1日)。本稿でWebFetch直接確認

USC Schaeffer Centerの研究チームが2026年10月1日にJAMA誌で発表した調査によると、出産後6ヶ月以内にGLP-1薬(オゼンピック・ゼップバウンド等の系統)の処方を新たに始める母親の割合が、2018年上半期の0.08%から2025年第1四半期には1.9%まで増えていた。

単純計算で約24倍。ただし元の割合が0.08%とごく小さいところからの増加であることには注意が必要。

増加が最も速かったのは「肥満・過体重」という診断のみで2型糖尿病の診断がない母親のグループだった。

何が起きたのか

本稿がUSC Schaeffer Centerの発表ページを直接確認したところ、Sih-Ting Cai氏(Schaeffer Center)を筆頭著者とする研究チームが、民間保険の請求データを使い、7年間(2018年〜2025年第1四半期)に出産した約100万件を分析した。対象は、出産から6ヶ月以内にGLP-1受容体作動薬(セマグルチド・チルゼパチド系など)の処方を新たに始めた母親の割合。

全体の割合:2018年上半期の0.08%から、2025年第1四半期は1.9%。約24倍の増加。

診断群別の内訳(本稿が同発表で確認):

  • 2型糖尿病の診断がある母親:2.3%→16.9%(約6人に1人)
  • 妊娠糖尿病の診断がある母親:0.4%(2021年半ば)→2.7%(2025年第1四半期)
  • 肥満・過体重の診断(妊娠前)のみの母親:相対的な増加速度が最も速く、0.4%(2021年後半)→3.9%(2025年初め)

共著者にはIndiana University のKosali Simon氏・Anthony Shanks氏・Coady Wing氏が名を連ねている。研究はNational Institute for Health Care Management Foundationの助成を受けた。

なぜこの数字に注意が必要か

「24倍」という表現はインパクトが大きいが、元の割合(0.08%)自体がごく小さい母数であることに注意したい。24倍になっても、2025年第1四半期時点でも産後6ヶ月以内にGLP-1薬を開始する母親は全体の1.9%にとどまる。一方で、2型糖尿病がある母親に限ると約6人に1人(16.9%)という、全体像とは異なる高い割合になっている。

GLP-1薬は授乳中の安全性データが乏しく、妊娠・産後という時期特有の判断が必要になる領域であり、この増加がどのような処方判断のもとで起きているかは、本稿が確認した発表の範囲では分からない。

ヤバい点は?

  • 「24倍」という倍率表現は、元の母数(0.08%)が小さい数字からの増加であることを踏まえて読む必要がある
  • 授乳中・産後のGLP-1薬使用に関する安全性データは限られている
  • 本稿が確認できたのはUSC Schaeffer Centerの研究発表ページの内容であり、JAMA本誌の論文全文(査読内容・限界点の記述)には未到達。今後の確認課題とする

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出典

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本記事は海外の一次情報を日本語で要約した速報です。医学的助言ではありません。執筆:ペプチ堂管理人