速報2026-09-07

訴えられて1ヶ月後、手を組んでいた

ノボノルディスクがHims&Hersを特許侵害で提訴した1ヶ月後、訴訟を取り下げて正規品供給の提携を発表した。株価は37〜46%急騰。それでもコンパウンド版の提供は完全にはやめないという玉虫色の決着。

出典:US News / CNBC

ノボノルディスクが2026年2月、オンライン診療大手Hims&Hersを特許侵害で提訴した。

ちょうど1ヶ月後の3月、訴訟は取り下げられ、両社は正規品の供給提携を発表。Hims&Hers株価は37〜46%急騰した。

ただしHims&Hersは「医師が臨床的に必要と判断すれば」コンパウンド版の提供自体は続けるとしている。

米ノボノルディスクとオンライン診療大手Hims&Hersが、訴訟から提携へとわずか1ヶ月で立場を転換させたことが分かりました。

何が起きたのか

2026年2月9日、ノボノルディスクはHims&Hersを相手取り、セマグルチドの特許(US 8,129,343、2032年失効)侵害で提訴しました。対象はHims&Hersが2025年に発売した「コンパウンド版」の減量ピル(初月49ドル・以降月99ドル)です。ノボ側は「未承認・本物でない・未検証のコピー品」と非難していました。

ところがちょうど1ヶ月後の2026年3月9日、ノボは訴訟を「without prejudice(再提訴可能な形)」で自主的に取り下げ、同時にHims&Hersのプラットフォームで正規のOzempic・Wegovyを提供する提携を発表しました。発表を受けてHims&Hers株価は37〜46%急騰しています。

玉虫色の決着

今回の決着は、単純な「和解」とは言い切れない内容です。

  • Hims&Hersは「コンパウンド版GLP-1の広告は今後行わない」「既存患者は医師の判断でFDA承認薬に移行できる」としています
  • 一方で「医師が臨床的に必要と判断すれば」コンパウンド版の提供自体は続けるとも明言しています
  • ノボ側も「将来的に再提訴する権利を留保する」と明記しており、対立の火種は完全には消えていません

つまり、正規品の供給ルートを確保しつつ、コンパウンド版というグレーな選択肢も残す——両社にとって都合のいい落としどころを見つけた形です。

ヤバい点は?

  • 訴状原文・提携契約の詳細(ロイヤリティ、独占性の有無)は本稿では未確認です。報じられているのは複数の大手メディアが一致する範囲の内容にとどまります
  • コンパウンド版セマグルチドは、日本の個人輸入や自由診療とは別制度の話です。米国でも品薄解消後のコンパウンド調剤の合法性・安全性は議論が続いています
  • 未承認・複製品の医薬品副作用被害救済制度は、米国・日本いずれの制度でも対象外です

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本記事は海外の一次情報を日本語で要約した速報です。医学的助言ではありません。執筆:ペプチ堂管理人