FDAがまだ動く前に、州が「処方するな」と言い渡していた
アラバマ州の医師免許委員会が2026年5月、未承認の「研究用ペプチド」の処方・調剤を医師・PAなどに禁止する公式通知を発出。コネチカット州司法長官も業者を提訴し広告禁止に動いた。法律事務所の解説では、少なくとも6州が連邦を待たず独自規制に踏み出している。
出典:Alabama Board of Medical Examiners / Stevens & Lee Health Law Observer
アラバマ州の医師免許委員会が2026年5月、非FDA承認の「研究用ペプチド」の処方・調剤・推奨を医師やPAに正式に禁止しました。
コネチカット州司法長官は業者を提訴し、州内クリニックに広告禁止の警告文書を送っています。
法律事務所の解説記事は、少なくとも6州が2025〜2026年に連邦を待たず独自の取り締まりに動いたとまとめています。
連邦のFDAが結論を出す前に、州のほうが先に「禁止」を言い渡し始めていました。
何が起きたのか
アラバマ州医師免許委員会(Alabama Board of Medical Examiners)は2026年5月26日、公式通知を発出しました。対象は医師・PA(医師助手)・認定看護師(CRNP)・認定看護助産師(CNM)。非FDA承認の「研究用(research-grade)」ペプチドについて、処方・投与・調剤・推奨・供給のすべてを禁止する内容です。
通知にはもう一点、重要な記載がありました。「患者に『研究用と理解した』という同意書を書かせても、それに法的効力はなく、医療提供者の専門的・法的責任は免除されない」という一文です。「本人の同意があるから」という言い訳が、通用しないと明記された形になります。
コネチカット州は、業者そのものを訴えた
医療者側を狙ったアラバマに対し、コネチカット州司法長官は販売業者そのものを標的にしました。
- 2025年5月21日:フロリダ拠点の業者Triggered Brandを提訴。未処方の「研究用」セマグルチド・チルゼパチド原末を、州内消費者に直接販売していた容疑
- 2025年5月:州内の全クリニック・メドスパに対し、コンパウンド薬局製GLP-1薬の宣伝を禁止する警告文書を送付
- 2025年12月:広告を出し続けていた業者に停止命令書(cease-and-desist)を送付
少なくとも6州が、同じ動きをしていた
法律事務所Stevens & Leeの解説記事は、ニューヨーク・カリフォルニア・マサチューセッツ・コネチカット・アラバマ・ルイジアナの少なくとも6州が、2025〜2026年にペプチド規制で独自の執行に動いたとまとめています。単発の事件ではなく、構造的な流れになりつつあるということです。
ヤバい点は?
- 本稿はアメリカの州法・行政措置の話で、日本の薬機法とは別の制度です。日本の規制状況を示すものではありません
- コネチカット州司法長官の公式発表原文は本稿では直接確認できておらず、要約記事経由の確認にとどまります
- 「6州」というまとめ自体も法律事務所の解説記事によるもので、各州の措置を当サイトが個別に一次確認したのはアラバマのみです
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出典
- Alabama Board of Medical Examiners「Board Issues Official Notice Concerning the Prescribing of Non-FDA Approved (Research-Grade) Peptides」
- Stevens & Lee Health Law Observer「GLP-1 Weight Loss Drug Enforcement in 2025: State Attorneys General Step into a Growing Regulatory Gap」
- Spakinect「Connecticut AG enforcement actions over compounded GLP-1 drugs」