訴えられる前に、自分から切り替えていた会社があった
テレヘルス2番手のLifeMDが決算で、コンパウンド薬からブランド品GLP-1への移行がほぼ完了したと発表した。新規患者の約95%がブランド品から治療開始し、体重管理の加入者数は約10万8千人に増加。赤字幅も縮小していた。
出典:LifeMD公式決算発表(GlobeNewswire)
オンライン診療大手Hims&Hersがノボノルディスクに提訴されて提携に転じたのは既報の通りだが、業界2番手のLifeMDは、それより先に自分からコンパウンド薬をやめていた。
2026年第2四半期決算で、新規患者の約95%がブランド品GLP-1から治療を開始したと発表。体重管理の加入者数は約10万8,000人に増えた。
赤字も前四半期比21%縮小している。
オンライン診療サービスの業界で、規制の圧力を受けてから方針転換した会社の隣に、最初から同じ方向へ進んでいた会社があったことが分かりました。
何が起きたのか
LifeMDが2026年8月5日に発表した2026年第2四半期の決算によると、体重管理サービスの加入者数は約10万8,000人に増加しました(第1四半期末の約10万人から増加)。特筆すべきは、新規患者の**約95%**が最初からブランド品のGLP-1薬(WegovyやZepboundなど)で治療を開始しており、コンパウンド薬(薬局が独自に調合する非承認品)からブランド品への移行が実質的に完了したと発表している点です。
同社は価格体系の見直しも行っており、複数月分をまとめて契約するパッケージの選択率は25%から85%に上昇したとしています。売上高は4,730万ドル、調整後EBITDA(利払い・税金・償却前利益)の損失額は前四半期比で21%改善しました。
Hims&Hersとの構図の違い
同じテレヘルス業界最大手のHims&Hersは、ノボノルディスクから特許侵害で提訴された1ヶ月後に訴訟が取り下げられ、正規品供給の提携へと転じた経緯があります(関連記事)。
LifeMDの今回の発表は、これとは順番が逆です。提訴や規制強化の圧力を受けてから転換したのではなく、あらかじめブランド品中心の体制に切り替えていた、という数字が決算という形で示されました。同じ業界にいながら、規制圧力への対応の早さに差が出ていた格好です。
ヤバい点は?
- 本稿の数字はLifeMD自身の決算発表(IR資料)によるものです。第三者機関による独立検証ではありません
- 「新規患者の95%がブランド品から開始」は新規契約者の話であり、既存の契約者全体がブランド品に移行済みとは限りません
- 米国のオンライン診療・コンパウンド薬をめぐる制度は、日本の個人輸入・自由診療とは別の枠組みです。そのまま日本に当てはめられる話ではありません
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出典
- LifeMD公式決算発表(GlobeNewswire)「LifeMD Reports Second Quarter 2026 Results」(2026-08-05、本稿でWebFetch直接確認)