大学の新入生歓迎シーズンに、"Ozempidemic"という名前がついていた
米国の大学で、女子学生社交クラブ(ソロリティ)の新人勧誘期間にGLP-1系の薬を使う動きが広がっていると米メディアが報じた。現地では"Ozempidemic"という造語がつき、匿名の学生証言も紹介されている。
出典:Fox News
米Fox Newsが2026年9月20日、大学の女子学生社交クラブ(ソロリティ)の新人勧誘期間"ラッシュ"にGLP-1系薬の使用が広がっていると報じた。
ニューヨーク・マガジン系メディアThe Cutが先に報じた現象で、現地では"Ozempidemic"(オゼンピック+エピデミック)という造語がついている。
匿名の女子学生3人の証言が紹介され、急激な見た目の変化がSNSを通じてソロリティ内に広まったとされる。
新入生が入学して最初に意識する単語が、“痩せ薬”になっていた——そんな現象に、米メディアが名前をつけました。
何が起きたのか
Fox Newsの報道(2026年9月20日、著者Melissa Rudy氏)によると、米国の一部大学で行われる女子学生社交クラブ(ソロリティ)の新人勧誘期間”ラッシュ”の前後に、コンパウンド版のセマグルチドやチルゼパチドを使う学生が増えているといいます。この現象は、ニューヨーク・マガジン系メディアThe Cutが先に特集記事「The Secret ‘Ozempidemic’ on Sorority Row」で報じたもので、“Ozempidemic”(オゼンピックと「epidemic(流行)」を組み合わせた造語)という名前がついています。
記事では匿名の女子学生3人の証言が紹介されており、そのうちの1人は「キャンパスに来たばかりの若い女性の多くにとって、痩せていることは、最高の大学生活への『入場券』のように感じられる」と語ったとされています。長寿分野の専門家ジェイ・キャンベル氏は、こうした薬が「美容目的の近道として乗っ取られた」とコメント。「6週間で15ポンド(約6.8kg)」という急激な見た目の変化が、SNSを通じてソロリティのネットワーク内で急速に広まったと説明しています。
なぜこの現象が起きるのか
背景には、若年層でのGLP-1使用の広がりそのものがあります。2024年のJAMA分析では、2023年に18〜25歳の162,439人が少なくとも1回GLP-1薬の処方を受けており、そのうち76.4%を女性が占めていました。大学の新人勧誘期間という「見た目で評価されやすい」短期集中のイベントに、この薬が入り込んだ形です。
ヤバい点は?
- 記事が扱っているのは正規に処方された薬ではなく、コンパウンド(調剤薬局製)版の使用です。原料の由来・品質管理は正規品と同じではありません
- 記事は筋肉量の減少や妊孕性への懸念、非肥満の若年層における長期安全性データの不足も指摘しています
- 本稿はFox News経由の報道に基づくものです。The Cutの原文記事そのものは本稿では確認できていません。匿名証言のため、実態の広がりの全体像は分かっていません
出典
- Fox News「Sorority rush gets ‘Ozempic’ makeover as college women resort to weight loss injections」(Melissa Rudy、2026年9月20日)