スナック菓子が65億ドル売れなくなった、たった一つの理由
全米小売業協会(NRF)の分析で、GLP-1利用者の間食減少により米国の食料品売上が推計65億ドル失われたことがわかった。Kroger・Walmart・Costcoの対応が分かれており、Walmartは「客単価のわずかな低下」を自ら認めている。
出典:Yahoo Finance(NRF・Big Chalk Analyticsの推計を引用)
全米小売業協会(NRF)が引用した分析(Big Chalk Analytics)によれば、GLP-1利用者の間食減少により、米国の食料品売上が推計65億ドル失われた。
特に打撃が大きいとされるのがKroger・Walmart・Costcoの3社。
Walmartの最高経営責任者は「買い物かごの中身がわずかに減っている」と自ら認めている。
痩せる薬が、スナック菓子を65億ドル分、売れなくさせた。
何が起きたのか
Yahoo Financeの報道(本稿でWebFetch直接確認)によれば、全米小売業協会(NRF)が引用した分析会社Big Chalk Analyticsの推計で、GLP-1薬の利用拡大による間食・食欲の減少が原因で、米国内の食料品売上が合計で推計65億ドル分失われたことがわかった。
特に打撃が大きいとされているのが、Kroger・Walmart・Costcoという食料品販売の大手3社だ。GLP-1薬は食欲そのものを抑える仕組みを持つため、利用者が増えるほど、スナック菓子や高カロリー食品の購買量が全体として減っていく構造になる。
3社の対応は分かれている
- Kroger:自社ブランド「Simple Truth」で高タンパク質のミール・スナックを80種類超に拡大し、「痩せても売れるもの」のラインナップ強化で対応している
- Walmart:最高経営責任者ジョン・ファーナー氏が「一般の人口と比べて、買い物かごの中身がわずかに変化しているのは確かに見えている。単品数がやや減り、カロリーもやや減っている」と自ら認めている
- Costco:医療スタートアップSesameと提携し、GLP-1薬そのものの処方・販売に乗り出すことで、売上減少分を別の収益源で補う方向に動いている
ヤバい点は?
- 65億ドルという数字は分析会社(Big Chalk Analytics)の推計であり、NRF自身の公式ページでの算出方法の直接確認はできていない
- 「痩せ薬で食料品売上が落ちる」という構図は米国市場の話で、日本のGLP-1薬処方規模・食品購買行動への影響は本稿では確認できていない
- Walmart CEOの発言は「わずかな変化」という表現で、売上全体への影響の大きさを定量化したものではない
関連する成分
- セマグルチド(オゼンピック/ウゴービ/リベルサス)
- チルゼパチド(マンジャロ/ゼップバウンド)
- 同じ薬、同じ年なのに「市場規模」が調査会社によって37億ドル違った — 同じ「調査会社の推計はそれぞれ別の箱」問題の別事例
出典
- Yahoo Finance「Kroger, Walmart, and Costco face a $6.5 billion GLP-1 problem」(本稿でWebFetch直接確認、NRF・Big Chalk Analyticsの推計を引用) https://finance.yahoo.com/sectors/healthcare/articles/kroger-walmart-costco-face-6-224941659.html
本記事は海外の一次情報を日本語で要約した速報です。医学的助言ではありません。執筆:ペプチ堂管理人