速報2026-09-10

アメリカ議会が、中国の工場3社に名指しで手紙を送っていた

米下院・中国共産党特別委員会が2026年1月、中国のペプチド製造企業3社に書簡を送付していたことが分かった。出荷先リストや製造許可など10項目の開示を要求。書簡には違法にコンパウンドされたGLP-1関連の有害事象報告が「数百件」に上るとの記載もあった。

出典:米下院・中国共産党特別委員会(民主党)

米下院・中国共産党特別委員会が2026年1月14日、中国のペプチド製造企業3社に書簡を送っていたことが分かりました。

出荷先リストや製造許可など10項目の情報開示を、2026年1月31日までに求める内容でした。

書簡には、違法にコンパウンドされたGLP-1に関連するFDAへの有害事象報告が「数百件」に上るとの記載もありました。

薬の出所をたどると、最後は工場そのものに行き着きます。アメリカ議会が名指しで動いていたのは、その工場でした。

誰が、誰に送ったのか

米下院に設置されている「中国共産党特別委員会」の民主党筆頭議員Raja Krishnamoorthi氏は2026年1月14日、中国のペプチド製造企業3社に書簡を送付しました。

対象となったのは次の3社です。

  • Chinese Peptide Company
  • Hubei JXBio Biotech
  • Fujian Genohope Biotech

回答期限は2026年1月31日と、2週間強しか猶予がない書き方でした。

何を開示させようとしたのか

書簡が求めた情報は10項目に及びます。当委員会の公式発表によると、主な内容は次の通りです。

  • 米国向けに出荷した製品の全リスト
  • 米国内の小売業者リスト
  • 米国のコンパウンド業者(調合薬局)との関係の有無
  • 「研究用(research use only)」という表示の実態
  • 中国国内での製造許可の有無
  • FDAへの登録・査察履歴
  • 中国政府からの補助金の有無

出荷から表示の実態、政府からの補助金まで——製造の川上から川下までを一括で問いただす内容になっています。

「数百件」という言葉

書簡にはもう一点、具体的な記載がありました。「違法にコンパウンドされたGLP-1に関連するFDAへの有害事象報告が、数百件(hundreds)に上る」という一文です。

これは9月9日に速報した、FDA公式ページの有害事象990件・730件超とも符合する数字感で、議会側もFDA側も同じ規模の問題を認識していたことになります。

なぜ今なのか

この書簡自体は2026年1月に送られたもので、半年以上前の出来事です。ただし、8月22日のPCAC投票や9月に本サイトが確認したPCAC新委員の利益相反と合わせて見ると、輪郭が見えてきます。

規制を緩める方向に動く委員会がある一方で、議会には原料の出どころそのものを問題視する動きがある——同じアメリカの中で、方向の違う2つの力が同時に動いているということです。

ヤバい点は?

  • 本稿執筆時点で、3社からの回答内容や回答の有無は確認できていません。書簡を送ったという事実までの報告です
  • 対象企業が実際に不正な出荷を行っていたと断定する内容ではなく、あくまで開示を求める書簡です
  • これはアメリカの議会・行政手続きの話であり、日本の規制や個人輸入の合法性を左右するものではありません
  • BPC-157などの原料の多くが中国で製造されているという指摘は、Foreign Policyなど複数媒体で報じられていますが、本稿では一次資料の直接確認ができていません

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出典

  • 米下院・中国共産党特別委員会(民主党)「Krishnamoorthi Sends Letters to Chinese Biotech Firms Regarding Illicit and Potentially Dangerous Counterfeit GLP-1 Manufacturing」2026年1月14日

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本記事は海外の一次情報を日本語で要約した速報です。医学的助言ではありません。執筆:ペプチ堂管理人