同じ市場を追う2社なのに、片方は増益48%、片方はリストラだった
2026年第2四半期決算で、イーライリリーとノボノルディスクの明暗がはっきり分かれた。リリーはマンジャロ・ゼップバウンドの合計売上149億ドルで全体売上が48%増、中国は93%増。一方ノボは売上総利益率が82.7%から78.2%に低下し、値下げと人員削減を同時発表した。
出典:CNBC
2026年第2四半期の決算で、GLP-1系の薬を作る2大メーカーの明暗がはっきり分かれた。
イーライリリーは売上48%増、中国は93%増だった一方、ノボノルディスクは値下げと人員削減を同時発表した。
同じ市場を追う2社が、同じ四半期でここまで違う結果になっている。
痩せ薬市場を二分してきたイーライリリーとノボノルディスクの2026年第2四半期決算が、対照的な結果を示しました。
リリーは全方位で伸びた
CNBCの報道によると、イーライリリーはマンジャロとゼップバウンドの合計売上が149億ドルに達し、会社全体の売上は前年同期比**+48%でした。為替調整後の中国売上は+93%**と、市場の伸び以上のペースで拡大しています。米国の肥満治療薬処方箋のうち、約6割がイーライリリー製品で占められているとも報じられています。
ノボは値下げとリストラで守りに回った
一方のノボノルディスクは、為替調整後の売上成長が**+7%(785億デンマーククローネ)にとどまりました。さらに売上総利益率は82.7%から78.2%**へ低下。同じ発表のタイミングで、値下げ・人員削減・パイプライン(開発中の薬)の減損処理を同時に発表しています。
なぜここまで差がついたのか
背景には、開発中の次世代薬カグリセマが2026年、直接比較試験でチルゼパチド(マンジャロの主成分)に血糖コントロールで敗れ、ノボが見通しを引き下げたという経緯があります。経口ウゴービも株価に影響を与えており、開発パイプラインの明暗がそのまま業績の明暗につながった形です。
開発資源とキャッシュフローは、市場で勝っている側にさらに集まりやすくなります。この四半期の差は、両社の今後の研究開発費の配分にも影響しうる規模です。
関連する成分
- チルゼパチド(マンジャロ/ゼップバウンド)
- セマグルチド(オゼンピック/ウゴービ/リベルサス)
- ノボの新薬カグリセマ、マンジャロに敗れる
- 速報:この薬を作っている町の子供たちは、太ったままだった — ノボノルディスクの本社工場がある町の逆説
出典
- CNBC「Eli Lilly (LLY) earnings Q2 2026」2026年8月5日
- eMarketer「Novo Nordisk stumbles, Eli Lilly pulls further ahead in weight loss drugs」2026年8月