速報2026-10-15

ブートレッグの『レタトルチド』を使った2人が死亡。FDAが報告を受理していた

CBS Newsの調査報道(2026年10月13日)によると、未承認の実験薬レタトルチドを名乗る闇市場製品を使用した後、2人が死亡したとの報告がFDAに提出されていた。FAERSへの報告内容と、米国の中毒相談窓口への通報件数の急増を一次資料ベースで解説。

出典:CBS News(Daniel Gilbert記者、2026年10月13日1:38PM EDT)。本稿でWebFetch直接確認

CBS Newsの調査報道(2026年10月13日)で、未承認の実験薬「レタトルチド」を名乗る闇市場製品を使った後に2人が死亡したという報告が、FDAの有害事象報告システム(FAERS)に提出されていたことが明らかになった。

米国の中毒相談窓口(America's Poison Centers)への「レタトルチド」関連の通報件数も、2026年第1四半期の249件から第3四半期は862件へと急増している。

レタトルチドが死因と確定したわけではないが、未承認薬の闇市場がすでに死者を出している可能性がある、という段階に来ている。

何が起きたのか

本稿がCBS Newsの記事を直接確認したところ、イーライリリーが開発中の実験的な痩せ薬「レタトルチド」(GIP/GLP-1/グルカゴン受容体の三重作動薬)はまだFDAの承認審査前だが、すでにインターネット上で「研究用」などの名目で消費者に直接販売されている。FDAは最近、この製品を名乗るものを使った後に2人が死亡したとの報告を受理していた。

1件目(2026年7月):肥満症の41歳女性が、「信頼できない入手元」から手に入れたレタトルチドを使用。制御不能な頻脈の末に心停止となり、蘇生措置は失敗した。カバ(鎮静作用のある植物由来製品)も併用していたという。

2件目(2026年9月):49歳の患者が、ある登録看護師から「AlphaLabs」というオンラインペプチド業者の購入リンクとバイアル、用量まで勧められてレタトルチドを入手。重度の脱水・栄養不良を経験し、心停止で死亡した。

FDAはいずれの報告も「有害事象報告システム(FAERS)」で受理したことを確認しているが、報告内容自体は自己申告であり、レタトルチドがこれらの死亡の直接の原因だったかどうかは確定していない。

通報件数も急増している

本稿が同記事で確認したところ、米国の中毒相談窓口を統括する非営利団体「America’s Poison Centers」への「レタトルチド」関連の通報(exposure)件数は、2026年第1四半期(1〜3月)の249件から、第2四半期(4〜6月)は460件、第3四半期(7〜9月)は862件まで増えている。直近3ヶ月だけで前の3ヶ月の約1.9倍というペースだ。

イーライリリー社はCBS Newsに対し、死亡した2人は「闇市場のレタトルチド」を使用しており、「有効成分の取り違え」や汚染物質が「重大なリスク」を生んでいたとコメントした。ハーバード医科大学のPieter Cohen医師は「FDAはこれを分析すべきだ」「FDAが積極的に調査していないなら、それは深刻な懸念材料だ」と述べている。

ヤバい点は?

  • レタトルチドは日米ともに未承認(開発中、承認申請は2027年第1四半期予定)。海外通販で売られている製品の中身は保証されない
  • 「医療従事者から勧められた」というケースでも、未承認薬の購入を勧める行為自体がリスクを意味する。資格は品質を保証しない
  • FAERSへの報告は自己申告であり因果関係の証明ではないが、通報件数が3四半期連続で増加しているのは実際の利用拡大を示すシグナルとして扱える
  • 健康被害が出ても、未承認ルートで入手した製品は医薬品副作用被害救済制度の対象外

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本記事は海外の一次情報を日本語で要約した速報です。医学的助言ではありません。執筆:ペプチ堂管理人