普通の荷物を装った箱の中身は、痩せ薬だけじゃなかった
米税関国境警備局(CBP)がシンシナティ港で2025年12月〜2026年3月、中国発の荷物300個超から個別出荷約5,000個の未承認ペプチドを摘発したと公式発表した。GLP-1系に加え、MOTS-C・TB-500・セマックスなど「研究用」ペプチドも混在していた。
米税関国境警備局(CBP)が、中国発の荷物に隠された未承認ペプチドの密輸を大規模に摘発したと公式発表しました。
2025年12月〜2026年3月の間に300個超の"カートン"から、個別出荷にして約5,000個を押収しています。
中身はGLP-1系(レタトルチド・セマグルチド・チルゼパチド)だけでなく、MOTS-C・TB-500・セマックスといったFDAが人体使用を禁じる「研究用」ペプチドも混在していました。
米国の税関当局が、普通の荷物を装って持ち込まれていた大量のペプチドを摘発したことがわかりました。GLP-1系の減量薬にとどまらず、周辺のペプチドまで同じ密輸ルートに乗っていた実態が明らかになっています。
何が起きたのか
CBP(米税関国境警備局)の公式発表によれば、2025年12月から2026年3月25日にかけて、オハイオ州シンシナティの港湾施設で、中国発の荷物300個超を摘発しました。1つの”マスターカートン”の中に、申告されていない出荷が約15個ずつ隠されており、個別の出荷数にすると合計約5,000個にのぼるとしています。
押収された中身は、GLP-1系のレタトルチド・セマグルチド・チルゼパチドに加えて、MOTS-C・TB-500・セマックス・カグリルインチドといった成分も含まれていました。このうちMOTS-C・TB-500・セマックスは、FDA(米食品医薬品局)が「研究用にのみ許可され、人体への使用は認めていない」と位置づけている成分です。CBPのPort Director、Eric Zizelman氏は発表の中で、担当職員がこうした密輸を止めるために働き続けていると述べています。
ヤバい点は?
- 「痩せ薬だけの話」と思われがちですが、実際の密輸ルートには回復・美容系など周辺のペプチドも一緒に乗っています。成分名だけで安全性を判断するのは早計です
- MOTS-C・TB-500・セマックスは、そもそも研究用としてしか流通が認められていない成分です。人体への使用を前提とした製品は、正規のルートでは存在しません
- 日本でも未承認の成分を個人輸入で入手するケースがありますが、正規の承認薬ではないため医薬品副作用被害救済制度の対象外です
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出典
- CBP「Cincinnati CBP foils scheme to smuggle over 5,000 unapproved peptides into the U.S.」 https://www.cbp.gov/newsroom/local-media-release/cincinnati-cbp-foils-scheme-smuggle-over-5000-unapproved-peptides-us
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